あたりは明るくなりつつあるものの、まだ太陽は現れていない夜明け前。
どこかからかウグイスの鳴き声が。
「ポーポポポ、ポピッ」
……ポピ?
「ポポポピッ」
……どうやら、今年生まれたばかりか何かで、まだうまく鳴けないようです。
早朝観蓮会をやっているそうなので、横浜三溪園へと出かけました。
ただ、私の家からでは通常よりも早い開園時間には間に合わず遅めの到着に。
三溪園は複数の古建築なども移築されている庭園です。園内に入ってすぐの右側が蓮池となっていました。
池の反対側にあたる場所は私有地のため普段は入れないそうなのですが、今回は特別に公開となっており、蓮池をぐるっと一周できるようになっていました。蓮の花を撮影するのが目的の人も多く、池の周りは一眼レフカメラや三脚を抱えた人も多数。
隣の睡蓮池でも、睡蓮の花がいくつか咲いていました。
その後は園内を見学しながら移動。山の上に見える三重の塔を見に行ったところ、そばに松風閣という展望台のような建物がありました。そこからは園外にある公園や高架道路、どこかの工場群などが眼下に見えました。
園内には古建築や小さな博物館もあるのですが、そちらは通常通りの時間にならないと開かないとのことで、今回は外から眺めるだけに。(古建築については、常時公開されているというわけではないようです)
三溪園を見た後、今度は東京にある小石川植物園(正式名称は「国立大学法人東京大学大学院理学系研究科附属植物園」)へと移動。目的は、ショクダイオオコンニャクの花。
とりあえずは茗荷谷駅で下車。改札を抜けると、そこには植物園は3時間待ちの状況だという看板が。小石川植物園へと到着したものの、入園券を買うだけで30分程度かかってしまうような混み具合でした。その後、坂を上るとさらに人の行列が。待つ人が並んでいる場所は葉の繁った桜の木々の下だったので直射日光にはさらされずにすんだのですが、気温も高く大変でした。それでも、親子連れや高齢の方々等々、かなり幅広い年代の人々が並んでいました。やはり、テレビや新聞で取り上げられたことが大きいようです。
並んで待つこと3時間。やっとショクダイオオコンニャクにご対面。……が、既にしぼみはじめていて仏炎苞部分は中途半端な開き具合となってしまっていたのがやや残念。ショクダイオオコンニャクの裏側に四角い切り取り窓があったのですが、人工授粉実験を行うために切り取ったようです。
行列していた間に疲れてしまったので、小石川植物園自体は温室等の園内の手前側半分だけを見学してから帰宅してしまいました。
ちなみに。「ショクダイオオコンニャク」は私はてっきり「しょく(漢字不明)大王蒟蒻」だと思っていたら、実は「燭台大蒟蒻」だったという。カタカナでのベタ書き表記だったので勘違いしていました。